海南棃(リー)族の祖先は、五千年前に、大陸から移住した百越人と呼ばれている人たちです。彼らは最も早い原住民で、海南島の独自の民族です。苗(ミャオ)族は四百年前に、広東と広西と両地からの苗族駐在軍隊から多世代にわたって居住するようになった民族です。これらの少数民族文化は長い歳月を経て、この土地でぶつかったり、融合したりして、輝く結晶を作り出しました。
棃(リー)族の織物――「黎錦」は中国の非物質文化遺産(無形文化遺産)となっており、また、棃族の竹竿ダンス、竹筒飯、山蘭酒など、観光客にとって魅力的な重要民族文化です。
「三月三(サンユェサン )」とは、棃(リー)族と苗(ミャオ)族の伝統祭日です。毎年の旧暦三月三日に、棃(リー)族や苗(ミャオ)族の人々が集まって、歌ったり、ダンスしたりして共に祝います。また、五指山、三亜、保亭などの海南省の他地域の少数民族地区もこの日に三月三の祭りを行い、歌やダンス以外にグルメフェア、伝統競技、農産品交易会などのイベントも行います。